2024年4月より横浜赤レンガ倉庫1号館の振付家として活動する振付家・ダンサーの小㞍健太が、世界的な活動を展開する建築家・アーティストのハネス・マイヤー(ドイツ・ミュンヘン在住)とメンターシップを組み、「縁側」をテーマに、内と外の境界をあいまいにする環境と人の相互関係についてリサーチを行います。オープンスタジオでは、2025年12月に発表を予定する新作ダンス公演の創作プロセスを一般公開します。
小㞍健太を中心に、プロフェッショナルダンサーの堀田千晶、畠中真濃、青柳潤、作曲家タツキアマノ、サウンドアーティスト森永泰弘、バレエピアニスト榎本真弓の協力のもと、各々の技術と身体感覚を見つめ直すことで、表現の発展を促します。
オープンスタジオでは下記プログラムを行います。
「ダンサーサポート基礎クラス」
「ワークショップ / レクチャー 」
「公開リハーサル 」
「パフォーマンス&トーク」
日程:2024年9月3日(火)~9月8日(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館2Fスペース
※スケジュール等詳細は下記に記載しています。
Photo: momoko japan(2017年8月『Study for Self/portrait』(原美術館 ザ・ホール))
[スケジュール]
9月3日(火)~6日(金)
13:00-14:00 ダンサーサポート基礎クラス
14:15-17:30 公開リハーサル
18:00-18:45 パフォーマンス&トーク
19:00-20:00 ワークショップ
9月7日(土)〜8日(日)
11:00-12:00 ダンサーサポート基礎クラス
13:00-14:15 公開リハーサル
14:30-15:15 パフォーマンス&トーク
15:30-16:30 ワークショップ
※8日は15:30~17:00 レクチャー
ダンサーサポート基礎クラス
■小㞍健太「基礎バレエ」
プロフェッショナルダンサーのための基礎クラス
【日時】9月3日(火)13:00-14:00 ※9月3日(火)は定員に達したため、受付を終了しました。
9月5日(木)13:00-14:00 ※9月5日(木)は定員に達したため、受付を終了しました。
9月7日(土)11:00-12:00 ※9月7日(土)は定員に達したため、受付を終了しました。
【会場】横浜赤レンガ倉庫1号館2Fスペース
【対象】ダンサー
【定員】各回10名程度
【参加料】無料(要予約・先着順)
【予約方法】googleフォームからお申込ください。※各日定員に達し次第募集を締め切ります。
■堀田千晶「Gaga dancers」
ダンサーを対象としたダンス・トレーニングを目的としたクラス。形に捉われず身体を解放して、想像力を使うことで、新たな身体表現の方法に繋げます。
*Gaga(ガガ):世界的な振付家オハッド・ナハリンが開発したダンス・メソッド。身体感覚と想像を融合させることで、フォームに捉われない自由で創造的なムーブメントを作り出します。
【日時】9月4日(水)13:00-14:00 ※9月4日(水)は定員に達したため、受付を終了しました。
9月6日(金)13:00-14:00 ※9月6日(金)は定員に達したため、受付を終了しました。
9月8日(日)11:00-12:00 ※9月8日(日)は定員に達したため、受付を終了しました。
【会場】横浜赤レンガ倉庫1号館2Fスペース
【対象】ダンサー
【定員】各回10名程度
【参加料】無料(要予約・先着順)
【予約方法】googleフォームからお申込ください。※各日定員に達し次第募集を締め切ります。
ワークショップ / レクチャー
※7月23日付で対象年齢を追記いたしました。
■小㞍健太「基礎バレエと即興」
バレエの基礎動作を用いて身体を動かした後に、日常の動作とバレエの基礎理論を組み合わせたムーブメントを、ゲーム感覚で作ることで、ダンスでコミュニケーションを感じます。
【日時】9月4日(水)19:00-20:00
9月6日(金)19:00-20:00
【会場】横浜赤レンガ倉庫1号館2Fスペース
【対象】10歳以上
【定員】各回20名程度
【参加料】事前申込2,000円(要予約・先着順)
※当日参加はプラス500円
【予約方法】googleフォームからお申込ください。※各日定員に達し次第募集を締め切ります。
■堀田千晶「Gaga people」
年齢、経験を問わず、一般を対象したダンスクラス。想像力を使って身体を自由に動かし、踊る喜びを感じます。
*Gaga(ガガ):世界的な振付家オハッド・ナハリンが開発したダンス・メソッド。身体感覚と想像を融合させることで、フォームに捉われない自由で創造的なムーブメントを作り出します。
【日時】9月3日(火)19:00-20:00
9月5日(木)19:00-20:00
9月7日(土)15:30-16:30
【会場】横浜赤レンガ倉庫1号館2Fスペース
【対象】高校生以上
【定員】各回20名程度
【参加料】事前申込2,000円(要予約・先着順)
※当日参加はプラス500円
【予約方法】googleフォームからお申込ください。※各日定員に達し次第募集を締め切ります。
■ハネス・マイヤーによるレクチャー
「エンガワ・エコロジー:めぐりあう建築 〜変動する世界におけるヨーロッパ・ルネサンスからデジタル・テクノロジー、ノンバイナリー・スペース〜」
縁側は、建物の一部でありながら、庭や外の空間とつながっています。「縁」は、社会的、空間的、気候的、視覚的、時間的、想像的な面で、あらゆる関係性を私たちにもたらす共生的な概念です。このレクチャーでは、日本人の感性とヨーロッパの伝統的な考え方を結びつけ、デジタル技術と人間の持つ流動性といった要素を現代的な視点で捉えながら、これまでの建築の理念から現代建築までの軌跡をたどります。急速に変化する現代社会で、空間について新しいコンセプトを探求することは、建築やダンスのためだけでなく、私たちが暮らす環境においても役に立つでしょう。
【日時】9月8日(日)15:30-17:00(レクチャー60分 質疑応答30分)
【会場】横浜赤レンガ倉庫1号館2Fスペース
【対象】高校生以上
【定員】20名程度
【参加料】事前申込2,000円(要予約・先着順)
※当日参加はプラス500円
【予約方法】googleフォームからお申込ください。※各日定員に達し次第募集を締め切ります。
Photo: Ayako Suzuki(2022年8-9月『Kizuki-au 築き合う』(「Vitality.Swiss」連携企画事業-国際芸術祭「あいち2022」))
公開リハーサル
通常は公開していないリハーサルの様子を一般公開します。
リハーサルでのリサーチを通して、音と身体の関係の再認識と拡張を図ります。
① ピアノ楽曲として有名なバッハの「ゴールドベルク変奏曲」(グレン・グールド演奏)から受ける感覚的なエネルギーや想像をもとに、ムーブメントの質感について検証する。
② 赤レンガ倉庫周辺の環境音(フィールド・レコーディング)を作品へ反映させるための音の素材リサーチ。
【日時】9月3日(火)~6日(金)14:15~17:30
9月7日(土)~8日(日)13:00~14:15
※公開リハーサル中は入退場自由です。
【会場】横浜赤レンガ倉庫1号館2Fスペース
【対象】どなたでも
【定員】各回20名程度
【参加料】無料(要予約・先着順)
【予約方法】googleフォームからお申込ください。※各日定員に達し次第募集を締め切ります。
Photo: momoko japan(2022年5月『ころり』(KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ))
小㞍健太の過去作品をもとに、新作のテーマである「縁側」と絡め、リメイクし、参加アーティストが踊ります。参加アーティストが『Study for self/portrait』のプロセス通して、それぞれが持つ身体表現を共有していきます。パフォーマンスは日々変化して発展していきますので、実施日によりパフォーマンスや出演者が異なる可能性があります。また、パフォーマンスの後にトークを行います。
*『Study for Self/portrait』:小㞍健太が2017年の初演以来、踊る空間の環境や歴史・文化的背景を持つ「場所の特性」から受ける自身の内面による身体の変化を組み込んできたソロ・パフォーマンス
<参加アーティスト(予定)>
堀田千晶、畠中真濃、青柳潤、小㞍健太
【日時】9月3日(火)~6日(金)18:00~18:45
9月7日(土)~8日(日)14:30~15:15
【会場】横浜赤レンガ倉庫1号館2Fスペース
【対象】どなたでも
【定員】各回20名程度
【参加料】500円(要予約・先着順)
【予約方法】googleフォームからお申込ください。※各日定員に達し次第募集を締め切ります。
Photo: momoko japan(2022年5月『ころり』(KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ))
プロフィール
(振付家・ダンサー Choreographer・Dancer)
Photo: momoko japan
千葉県出身。1999年ローザンヌ国際バレエコンクールにてプロフェッショナル・スカラシップ賞受賞。モナコ公国モンテカルロバレエ団、ネザーランド・ダンス・シアターに在籍し、イリ・キリアンをはじめ、マッツ・エック、ウィリアム・フォーサイス、オハッド・ナハリン、ウェイン・マクレガー、クリスタル・パイト、アレクサンダー・エックマンなど世界的な現代振付家の作品に出演。2010年よりフリーランスとなり、『Study for Self/portrait』(原美術館)、DaBY / SandD 小㞍健太+森永泰弘『ころり』(KAAT神奈川芸術劇場)、『At the Core』(パリ日本文化会館、フランス国立ダンスセンター)を発表するなど国内外で活動。2017年より「SandD」を始動し、ジャンルや世代を横断した舞台芸術におけるダンサーの身体の在り方を探求している。他、オペラやミュージカルの振付、フィギュアスケート日本代表選手の表現指導・振付、Dance Base Yokohama レジデンスアーティスト、穂の国とよはし芸術劇場PLAT「ダンス・レジデンス」、「Vitality.Swiss」ブログラムアンバサダー、新国立劇場バレエ団 Choreographic Group アドヴァイザー、2024年4月より横浜赤レンガ倉庫1号館振付家を務めるなど、多肢にわたる。
小㞍 健太 Website / X @kojirikenta / Instagram @kojirikenta / Vimeo
(振付家・ダンサー Choreographer・Dancer)
Photo: Shimon Bokshtein
広島県生まれ。金森穣率いるNoismにて2年間研修を経て、2008年からネザーランド・ ダンス・シアターllに3年間所属。2011年からスウェーデンのヨーテボリオペラダンスカンパニーに3年半所属。2015年バットシェバアンサンブルに入団。在籍中Gaga講師の資格を取得。2年半所属。2018年よりバットシェバ舞踊団に入団。2024年退団しフリーランスとして活動。
堀田 千晶 Instagram @chiakihorita
(建築家、アーティスト、作家、出版者、キュレーター architect, artist, author, publisher, curator)
Photo : Andrei Jipa
建築におけるデジタルテクノロジーとエコロジカル・トランスフォーメーション (環境変革)に焦点を当てた活動をドイツを拠点に展開。ウィーン美術アカデミーの建築デザインと研究の教授、スイスの建築批評誌「archithese」の編集長を務めたほか、建築におけるロボット工学の世界的研究機関であるチューリッヒ工科大学のGramazio Kohler Researchを主導し、パリのポンピドゥー・センター、国際芸術祭「あいち2022」などで大規模なインスタレーションを発表。ヨーロッパ、アメリカ、日本の多くの教育・研究機関で建築の指導にあたる。キュレーターとして、ヴェネチア・アーキテクチュア・ビエンナーレなどで建築の未来に関する展覧会に携わる。2016年、ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川京都でアーティスト・イン・レジデンス、2023年、パリのシテ・アンテルナショナル・デザールでドイツ政府からフェローシップを授与され、レジデンス・アーティストとして活動。2024年、KAMCアーティスト・イン・レジデンスに選出され、小㞍健太とメンターシップを組み、2年間のリサーチ・クリエーションを通して、2025年に新作を発表予定。
ハネス・マイヤー Website / Instagram @hannesantonmayer
(ダンサー Dancer)
東京都出身。お茶の水女子大学舞踊教育学コース卒業。近年の作品の出演を通し、小㞍健太やハラサオリ、女屋理音、藤村港平などのムーブメントリサーチや創作の手法に影響を受ける。現在は、想像がぶつかる表面としての身体に関心をもち、自身の創作活動も始める。
Dance Base Yokohamaレジデンスダンサー。昨年度は「愛知県芸術劇場×DaBYダンスプロジェクト 鈴木⻯×大巻伸嗣×evala『Rain』(共同製作: Dance Base Yokohama、愛知県芸術劇場)」、「Dance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2023 イリ・ポコルニ『Night Shades』(共同製作: 愛知県芸術劇場、Dance Base Yokohama)」
などに出演。
畠中 真濃 Instagram @mano0814
(振付家・ダンサー Choreographer・Dancer)
神奈川県出身。高校から踊り始め、16歳でコンテンポラリーダンスを二見一幸、田保知里に師事。これまで平原慎太郎、二見一幸、小㞍健太、Jiří Pokornýなどの作品に出演。現在は日本大学芸術学部に在学しながら、「がらんどう」という団体を立ち上げ、様々な企画で自身の振付作品を発表したり、単独公演を打つなど活動の幅を広げている。東京2020オリンピック開会式やJリーグ30周年記念スペシャルマッチのセレモニーにて、ダンサーとして出演。DaBYレジデンスダンサー。平原慎太郎主宰OrganWorksに所属。
(作曲家 Musician)
Photo: Kohei Fujimura
金子勲矩監督作品「The Balloon Catcher」「Magnified City」など様々なアニメーション作品やダンス作品の音楽を手がける。2020年アヌシー国際アニメーション映画祭にて「The Balloon Catcher」がノミネートされる。また、ヴェネチアのCa’ Foscari Short Film Festival 2021にてベストサウンドトラック賞を受賞。ダンス作品では、2022年にDance Base Yokohama パフォーミングアーツセレクション東京公演にて鈴木竜振付作品「never thought it would」の音楽を作曲。2023年、Franz K Endoとのコラボレーションにて「私の肉体に水を捧ぐ 」をリリースした。株式会社ラプソディ所属。
タツキアマノ X @tatsukiamano / Instagram @tatsukiamano0101
お問合せ:横浜赤レンガ倉庫1号館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]
TEL: 045-211-1515(10:00~18:00)Mail: yrbw_1@yaf.or.jp
主催:SandD、横浜赤レンガ倉庫1号館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]
助成:公益財団法人朝日新聞文化財団