東アジアを代表する3つのダンスフェスティバル、City Contemporary Dance Festival(香港)、SIDance(ソウル)、ヨコハマダンスコレクションの協働により展開している「HOTPOT東アジア・ダンスプラットフォーム」。2017年にスタートし、東アジアを拠点として活躍する数多くの参加アーティストが、作品上演や共同製作等の機会を世界各地で広げています。
今回、2022年秋の第4回ソウル開催に先駆け、9月10日(土)・11日(日)横浜にぎわい座のげシャーレにて日本を拠点に国内外で活躍する振付家[きたまり、北尾亘]による2作品を上演します。また、こどもの柔軟な発想を広げて創造性を高める、ダンス鑑賞+ディスカッションプログラムを同時開催します。

きたまり Photo:Mai Narita 北尾亘 Photo:Kenji Kagawa

上演作品・振付家

『MUSUME-Dojoji』
[振付・演出・出演]きたまり Kitamari
[共同制作]木ノ下歌舞伎 京都芸術センター制作支援事業

撮影:井上嘉和 [提供]京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター

「娘道成寺」は、日本の古典芸能・歌舞伎舞踊屈指ともいわれる大曲で、娘から成熟した女性、そしてその執念から鬼へと変貌する、ある女性の一生を描く作品です。
きたまり版『娘道成寺』は、古典舞踊曲の詞章に込められた背景の分析を重ねながら、身振りのもつ意味性を再構築し、この演目が持つ伝統的な構造を踏まえた上で、現代的な身体感覚で大胆に描きます。
本作は、2008年に木ノ下歌舞伎で初演し、その後10年以上に渡って4度の再演と海外招聘公演を重ね、そのたびに進化し続けてきた『娘道成寺』を、『MUSUME-Dojoji』として、きたまり自身が再上演に挑みます。

きたまりプロフィール
17歳より舞踏家・由良部正美の元で踊り始め、2003 年より自身の〈ダンスカンパニーKIKIKIKIKIKI〉主宰。2006年京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒業。近年はマーラー全交響曲を振付するプロジェクトを開始し、2作目『夜の歌』で文化庁芸術祭新人賞(2016年度)を受賞。また長唄を使用し60分間ソロで見せる木ノ下歌舞伎『娘道成寺』、国指定重要無形文化財・嵯峨大念佛狂言のお囃子との共演『あたご』など、日本の伝統芸能を題材にした創作や、『We dance京都2012』『Dance Fanfare Kyoto』プログラムディレクターなど、ジャンルを越境した多岐にわたる活動を展開している。


『UMU –うむ–』
[振付・構成・演出・出演]北尾亘 Kitao Wataru

撮影:ふじまつたえこ

タイトルの『UMU –うむ–』は、3つのテーマを内包しています。
[産む]・[膿む]・[有無] 24人の女性達とクリエーションした同名作を、男性ダンサー1人の身体にトレース。生命の誕生から現代への眼差しまでを肉体に落とし込み、「声なき叫び」として表現します。映像演出を多用する特色と、出演者を増やしたRe:bornバージョンを含め30分〜60分まで伸縮自在な側面を持ち、今回は北尾ソロバーション(30分)を上演します。

北尾亘プロフィール
ダンスカンパニー<Baobab>主宰、全作品の振付・構成・演出を担う。単独公演ほか国内外のフェスティバルに参加。TVドラマ、CM、映画などに多数振付を提供。俳優やダンサーとしてこれまでに、4カ国25都市以上で舞台に立つ。日本全国でWS講師やアウトリーチ活動を展開。尚美学園大学・桜美林大学・多摩美術大学非常勤講師。ベッシー賞(ニューヨーク・ダンス&パフォーマンス賞)「OUTSTANDING PERFORMER部門」(2020年)ノミネート、横浜ダンスコレクション2018 コンペティションⅠ「ベストダンサー賞」ほか、多数受賞。2021年より横浜ダンスコレクション コンペティションⅡ審査員を務める。


こどもダンスディスカッション

『MUSUME-Dojoji』と『UMU –うむ-』2作品を鑑賞後、きたまりさん、北尾亘さんと一緒にディスカッションを行います。こどもの柔軟な発想を広げて、創造性を高めるダンス鑑賞+ディスカッションプログラムです。

日時:2022年9月10日(土)13:00開演(12:30受付開始)
【スケジュール(予定)】
13:00-13:30  ダンス鑑賞①
13:45-14:15 ダンス鑑賞➁
14:30-15:15 ディスカッション
会場:横浜にぎわい座 のげシャーレ
対象:小学校4~6年生向け
料金:無料 ※要事前予約 先着15組

詳細は下記ウェブサイトをご覧ください。
https://akarenga.yafjp.org/event/kodomo-dance-discussion/


HOTPOT東アジア・ダンスプラットフォーム

東アジアにおいてダンスアーティスト支援を目的に開催されている3つのダンスフェスティバル、City Contemporary Dance Festival(香港)、SIDance(ソウル)、ヨコハマダンスコレクションが専門性とネットワークを共有して協働を行い「HOTPOT東アジア・ダンスプラットフォーム」を創設。2017年11月の第1回香港開催、2018年10月の第2回ソウル開催、2020年2月の第3回横浜開催においての出会いと対話から、東アジアを拠点に活躍する数多くのダンスアーティストが、作品上演や共同製作等の機会を世界各地で広げています。第4回は2022年9月24日(土)~10月4日(火)、ソウルにて開催予定。日本からは全国のコンテンポラリーダンスに携わるプロデューサー等から推薦、選出された3組のダンスアーティストが参加して作品を上演します。


第4回HOTPOT東アジア・ダンスプラットフォーム『きたまり×北尾亘 ヨコハマセッション』

[日時]
2022年9月10日(土)19:00開演、11日(日)15:00開演【全2回公演】
※各公演、開演時間の30分前受付開始、15分前開場

[会場]
横浜にぎわい座 のげシャーレ(横浜市中区野毛町3丁目110番1号 B2F)

[料金]
前売り 一般3,000円、U-25 2,500円、高校生以下1,500円、ダンサー割引 2,500円
当日券 3,500円
※ダンサー割引券をご購入の方は、当日受付にてダンサーを証明できるもの(公演チラシや公演Webページ等)いずれかをご提示ください。
※未就学児入場不可

[チケット]
Peatixにて8月12日(金)13時発売開始
https://hotpot-yokohamasession.peatix.com

[主催]
横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
神奈川県民ホール(公益財団法人神奈川芸術文化財団)
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会

[共催]
横浜にぎわい座(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)

[事業名]
文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業
(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)
「JAPAN LIVE YELL project」
神奈川県アートキャラバンコンソーシアム


新型コロナウイルス感染予防のため「横浜市文化施設における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン(令和4年3月28日改訂 公表版)に沿って、新型コロナウイルス感染症対策に取り組みます。
https://www.city.yokohama.lg.jp/kanko-bunka/bunka/bunkashisetsu/default20200528.html


【お問合せ先】
横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
TEL:045-211-1515(平日 10:00~17:00)

※公演当日(9月10日・11日)は電話が不通となりますので、お問合せはメール(yrbw-tickets★yaf.or.jp ※★を@にして送信)へお願いいたします。チケットをご購入いただいたお客様は、Peatixのメッセージ機能からもお問合せいただけます。

※横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール・2Fスペースは、2022年6月~11月までの期間、設備メンテナンスのため休館いたします。休館中もお問合せは上記電話番号(045-211-1515)へお願いいたします。