横浜赤レンガ倉庫1号館振付家の小㞍健太が2024年12月6日(金)~8日(日)に上演した『Engawa, Imaginary Landscapes』のフォトレポートです。

小㞍健太は2024年4月に横浜赤レンガ倉庫1号館振付家に就任し、横浜を拠点としたリサーチ、クリエーション、パフォーマンス、ワークショップを行っています。
(赤レンガ倉庫振付家としての活動期間は2024年4月~2026年3月の2年間)

本公演は2024年4月からのリサーチ、クリエーションを経て、横浜で毎年開催するコンテンポラリーダンスの祭典「ヨコハマダンスコレクション」のなかで上演されました。

小㞍健太メッセージ

2024年12月、横浜赤レンガ倉庫1号館にて、新作ダンスシリーズ第1弾『Engawa, Imaginary Landscapes』を上演いたしました。本作は、「Yokohama Dance Collection」公式プログラムとして、また横浜赤レンガ倉庫1号館振付家による創作作品として位置づけられています。
日本建築における「縁側」の空間性に着目し、建築と身体の相互作用を探る実験的な創作を展開しました。建築家ハネス・マイヤー(ミュンヘン在住)をメンターおよび協働アーティストに迎え、横浜市および京都市でのリサーチを通じて、空間と身体の関係性に多角的にアプローチしました。また、本プロジェクトでは地域に開かれた創作活動を目指し、制作中にオープンスタジオ(公開リハーサルやワークショップ)を複数回実施。創作のプロセスを公開することで、地域住民や観客との対話を生み出す場となり、作品理解の促進とともに、地域に根ざした表現のあり方を模索する機会となりました。

上演会場である赤レンガ倉庫1号館のギャラリースペースでは、従来の舞台・客席の形式にとらわれず、空間全体を再構成。日本庭園や縁側がもつ「間」や「うつろい」の概念、そして人と風景の関係性をモチーフに、静かに揺らめく風景を立ち上げました。出演は鳴海令那、髙浦幸乃、小㞍健太、音楽はタツキアマノが作曲・ライブ演奏を担当。バレエを背景とする繊細な身体性と空間把握を軸に、日本建築に内在する構造的美学と交錯させながら、風景の中に人が溶け込むような、記憶と重なる時間を創出しました。なお、本シリーズは今後も継続的に展開予定であり、2025年には劇場空間における新たな上演を計画しています。


小㞍健太<SandD>『Engawa, Imaginary Landscapes』
上演日:2024年12月6日(金)~8日(日)全6回公演
https://yokohama-dance-collection.jp/ydc2024/program/program07/

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